注:とある名作のダブルパロです。 |
八樹が時々半屋を買って来る事は両親も知っていた。3.4千円から、1万5千円位までの皮つきの半屋を10程も持っていただろう。彼はその○を○る事も○を出す事も独りで上手にやった。栓も自分で作った。最初○○で○○をぬくと、それから父の使い余した○を貯えておいて、それでしきりに○いていた。 (中略) 八樹は17歳でまだ高校に通っている。彼は学校から帰ってくると他の友達とも遊ばずに、一人でよく街へ半屋を見に出かけた。そして、夜は部屋の隅に座って半屋の手入れをしていた。手入れが済むと○を入れて、猿轡を巻いて、地下牢に入れて、そして寝た。翌朝起きるとすぐ彼は地下牢の扉を開けてみる。半屋の肌はすっかり汗をかいている。彼は飽かずそれを眺めた。それから丁寧に縄をかけて陽のあたる軒に吊るし、そして学校へ出かけた。 (中略) 彼は古半屋にはあまり興味を持たなかった。今だ○も○○てないような皮つきに興味を持っていた。しかも彼の持っているのは大方いわゆる半屋型の、割に平凡な格好をしたものばかりであった。 「子供じゃけぇ、半屋いうたら、こういうんでなかにゃあ気にいらんもんと見えるけぇのぉ」サラリーマンをしている彼の父を訪ねてきた客が、そばで八樹が熱心にそれを○いているのを見ながら、こういった。彼の父は、 「子供のクセに半屋いじりなぞしおって…」 とにがにがしそうに、その方を顧みた。 「八樹、そんな面白うないのばかり持っててもあかんぜ。もちっと奇抜なのを買わんかいな」と客がいった。八樹は 「こういうのがいいんだ」と答えてすましていた。 八樹の父と客との話は半屋のことになっていった。 「この春の即売会に参考品で出てた普通科の嘉神と言うヤツは素晴らしいもんじゃったのう」と八樹の父が言った。 「えらい大きい半屋じゃったけのう」 「大きいし、大分長かった」 こんな話を聞きながら八樹は心で嘲笑っていた。普通科の嘉神というのはその時の評判な物ではあったが、彼はちょっと見ると――普通科というのが何だかわからなかったし――すぐくだらないものだと思ってその場を去って行った。 「あの半屋は俺には面白くなかったよ。かさ張ってるだけだ」彼はこう口を挟んだ。 (中略) ある日、八樹が裏通りを歩いていると、いつも見慣れない場所にやり手な御幸ちゃんが嘉神や青木の店を出していて、その後ろの物置に20ばかりの半屋が繋がれているのを発見した。 彼はすぐ、 「ちょっと見せてね」と一つ一つ見た。中に一つ、172センチくらいで一見ごく普通の形をしたので、彼には振るいつきたいほどにイイのがあった。 彼は胸をドキドキさせて、 「これいくら?」と聞いた。御幸ちゃんは 「未成年だし、一万円にまけてあげるわよ♪」と答えた。八樹は息を弾ませながら、 「そしたら誰にも売らないでおいてよ、ちょっとお金とって来るから」と言って、走って帰っていった。 間もなく、赤い顔をしてハァハァいいながら帰ってくると、それを受けとってまた走って帰っていった。 彼はそれから、その半屋が離せなくなった。学校へも連れて行くようになった。しまいには授業中でも机の下でそれを使っていることがあった。それを担任の里神楽が見つけた。数学の時間だっただけに、里神楽はメチャクチャ怒った。 里神楽には、この学校の人間が半屋になんぞ興味を持ちことが、根本的に気に食わなかったのである。 八樹の半屋は取り上げられてしまった。 そして半屋は生徒会室に引き渡されてしまったのである。
そして数日後。 |